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こんにちは、包丁のミカタのコウスケです。静岡で料理歴15年、家で作るごはんのほとんどを藤次郎のF-503という三徳1本で切っています。1万円台でちゃんとした三徳を探し始めると、たいてい関孫六と藤次郎の名前が同時に出てきて、そこから先に進めなくなるんですよね。検索で上に出てくる比較記事には、入門向けの手頃なシリーズと上位シリーズを比べているものもあります。それだと、値段の差がそのまま結果の差になってしまいます。そこでこの記事では、公式価格がどちらも13,200円の2本、関孫六の10000CL 三徳165mmと藤次郎のF-503 三徳170mmを並べます。私が毎日使っているのはF-503のほうで、10000CLは持っていません。なので10000CLについては貝印の公式オンラインストアとブランドサイトに書かれていることだけを材料にして、使った感想は書きません。そのうえで、重さや刃渡り、鋼材、柄の違いがあなたの台所でどう効いてくるのかを、ひとつずつ考えていきます。
- 公式価格が同じ13,200円の10000CL三徳とF-503で比べる
- 重さは150gと約190g、刃渡りは165mmと約170mm、全長はほぼ同じ
- 手が小さく刻む量が多いなら関孫六、硬い野菜や塊肉が多いなら藤次郎
- 楽天でF-503を探すと藤寅作のFU-503が混ざるので、買う前に品番を確認

関孫六と藤次郎はどっち?同価格の三徳で比べる違い
まずは2本の中身を、メーカーが公開している数字だけで並べます。関孫六と藤次郎のどっちが上かというブランドの話ではなく、同じ値段の三徳を置いたときに何が違うのかを見ていく章です。数字は2026年9月22日に両社の公式オンラインストアとブランドサイトで確認したものを使っています。
関孫六と藤次郎の比較は13,200円の三徳で
関孫六は貝印の、藤次郎は藤次郎株式会社の包丁ブランドです。どちらも価格帯の広いラインナップを持っているので、どのシリーズ同士を比べるかで結論がまるで変わります。数千円の入門シリーズと1万円を超えるシリーズを比べれば、高いほうが切れるという話になって当然で、それでは買う側の判断材料になりません。
そこで選んだのが、関孫六の10000CL 三徳包丁165mm(品番AE5254)と、藤次郎のCLASSIC 三徳170mm(品番F-503)です。貝印公式オンラインストアの商品ページには「関孫六 10000CL 三徳包丁 165mm ¥13,200 税抜 ¥12,000」とあり、藤次郎公式オンラインストアのF-503も13,200円です。定価で比べるかぎり、1円も差がありません。なおF-503は、Amazonや楽天では今も「DPコバルト合金鋼割込」という名前で並んでいることが多いのですが、藤次郎公式ストアでの商品名は「藤次郎 CLASSIC 三徳 170mm」で、品番は同じF-503です。
| 項目 | 関孫六 10000CL 三徳165mm | 藤次郎 F-503 三徳170mm |
|---|---|---|
| 公式価格(税込) | 13,200円 | 13,200円 |
| 刃渡り | 165mm | 約170mm |
| 全長 | 295mm | 約295mm |
| 重さ | 150g | 約190g |
| 刃の素材 | ステンレスクラッド複合材(切り刃:ハイカーボンステンレス刃物鋼、側金:ステンレススチール) | V金10号(VG10)+13クロームステンレス鋼 |
| 柄 | 積層強化木 | 積層強化材 |
| 刃幅・板厚 | 刃幅45mm・板厚2mm | 商品ページに記載なし |
| 利き手 | 右利き・左利き兼用 | 両刃(右利き・左利き兼用) |
表の出典は、関孫六が貝印公式オンラインストアの商品ページ、藤次郎が藤次郎公式オンラインストアの商品ページにある「製品詳細」欄です。藤次郎側には刃幅と板厚が載っていなかったので、そこは空けたままにしています。推測で埋めるより、分からないと書いておくほうが比べるときに迷いません。
こうして並べると、値段と全長はほぼ同じで、違いが出るのは重さ、刃渡り、刃の素材、柄の4つだと分かります。この先の見出しは、その4つを順番に掘り下げていく構成です。関孫六のほかのシリーズの評判も知りたい方は関孫六の評判を匠創・ダマスカス・10000CLで比べた記事に、関孫六と藤次郎以外のメーカーまで広げて見たい方は包丁ブランド15社を価格帯別に比較した記事にまとめてあります。
重さは150gと約190g|差が出る場面
2本の違いでいちばん大きいのが重さです。10000CLが150g、F-503が約190gなので、差はおよそ40g。F-503は10000CLより3割近く重い計算になります。三徳包丁の40gは、持った瞬間にはっきり分かる差です。
F-503を毎日使っている立場から言うと、この重さは硬いものを切るときに効きます。かぼちゃや大根に刃を入れるとき、上から少し体重をかけるだけで刃が下に落ちていく感覚があって、刃を押し込む力をあまり使いません。白菜の芯のような厚みのある部分も、刃の重さで割っていくような切り方ができます。
反対に、重さが気になるのは同じ動きを長く繰り返す日です。玉ねぎを何個もまとめてみじん切りにしたり、作り置きのために人参を大量に千切りにしたりすると、終わるころに手首が少し重く感じることはあります。慣れてしまえば問題になるほどではありませんが、軽い包丁から持ち替えた最初の週は、正直に言って重いと感じる人もいると思います。
10000CLについては持っていないので、使ったときの感覚は書けません。言えるのは一般論として、同じ長さなら軽いほうが手首の負担は小さく、細かい刻みを続けても疲れにくいということです。包丁を振り上げて下ろす動きを何百回も繰り返すと考えれば、40gの差が積み重なるのは想像しやすいはずです。
重さだけで持ったときの感じが決まるわけではありません。どこに重心があるか、柄の太さが手に合うかでも印象は変わります。店頭で手に取れる機会があるなら、実際に握って刻む動きをしてみるのがいちばん確実です。
つまり、重さの差は硬い食材を切る日と、細かく刻み続ける日で評価が逆になります。自分の台所ではどちらの日が多いかを思い浮かべると、この40gをプラスと取るかマイナスと取るかが決まってきます。
刃渡り165mmと170mm|まな板との相性
刃渡りは10000CLが165mm、F-503が約170mmです。差は5mmほどで、全長はどちらも約295mm。数字の上では、見た目の長さはほとんど変わりません。
5mmの差で切れる食材が変わることはまずありません。キャベツの千切りも、鶏もも肉の開きも、どちらの長さでも同じようにこなせます。私はF-503の170mmで困ったことはほぼなく、困るとすればまな板のほうが小さいときです。刃渡りが長い包丁ほど、まな板の上で包丁を斜めに置いたり、刃先から柄までを全部使って引いたりする場所が必要になります。
刃渡りを気にするべきなのは、165mmと170mmの差よりも、まな板と作業台の広さのほうです。シンク横の狭いスペースに小さめのまな板を置いて料理しているなら、どちらの三徳でも少し窮屈に感じるかもしれません。そういう台所なら、関孫六の同じ10000CLに小三徳145mm(品番AE5253・公式価格12,100円)があるので、そちらを候補に入れたほうが扱いやすくなります。
刃の幅も、握ったときの感覚に関わります。10000CLは貝印の公式ストアに刃幅45mmと書かれています。刃幅がある包丁ほど、握った指の関節がまな板に当たりにくくなります。F-503の刃幅は公式の商品ページでは確認できなかったので、ここは比べられません。三徳は刃に幅があるぶん、切った食材を刃に乗せてそのまま鍋に運べるのも便利なところです。
三徳の長さそのものをどう選ぶかは、三徳包丁16cmと18cmをまな板の実寸で選ぶ記事で詳しく書きました。165mmと170mmはどちらもその中間に入る長さなので、よほど狭い台所でなければ、刃渡りを決め手にする必要はないと考えています。
鋼材の違い|VG10複合とステンレス三層鋼
刃の素材は、2本の考え方の違いがいちばんよく表れているところです。まず藤次郎のF-503。公式ストアの商品ページには「芯材にV金10号(VG10)を使用し、側材に13クロームステンレス鋼を複合することにより、業務用の切れ味とお手入れの手軽さを両立。」と書かれています。切れる部分にVG10を使い、その両側を錆びにくいステンレスで挟んだつくりです。
関孫六の10000CLは、貝印公式ストアの表記が「ステンレスクラッド複合材 切り刃:ハイカーボンステンレス刃物鋼 側金:ステンレススチール」。ブランドサイトでは「2種の異なる母材が接合された「コンポジット技術」。刃材は高硬度・高炭素の高級ステンレス刃物鋼を使用し、切れ味とその持続性を実現しています。」と説明されています。さらに同じページに「鋭い切れ味とコストを両立させ、耐久性にもすぐれたステンレス三層鋼の刃。」ともあります。
10000CLの刃の鋼材名は、貝印の公式ページでは明かされていません。ネット上には10000CLをVG10と書いている記事もありますが、私が確認できた公式の記載は「ハイカーボンステンレス刃物鋼」までです。同じく、2本とも硬さを示すHRCの数値は、今回確認した公式ページには載っていませんでした。
ここから言えるのは、どちらも硬めの刃の素材を、錆びにくいステンレスと組み合わせた複合構造だということです。切れる部分と、それを支えて錆から守る部分を分けて作っている点は共通していて、手入れの感覚としてはどちらもステンレス包丁の扱いで大丈夫です。鋼の包丁のように、使ったあとすぐ拭かないと赤く錆びるという種類ではありません。
F-503のVG10については、家で砥石を使って研いでいる感想も書いておきます。#1000の中砥石で刃を立て直して、#3000で仕上げるくらいの手順で、家庭の包丁としては十分な切れ味に戻ります。削れるのに時間がかかりすぎて嫌になることはありませんでした。10000CLの研ぎやすさは試していないので、ここでは比べません。鋼材名や硬さの数字で優劣を決めるより、手に入る情報の範囲で、どちらも研いで長く使うことを前提にした作りだと受け取っておくのが正確だと思います。
柄と口金の違い|積層強化木と積層強化材
柄は毎日手に触れる部分なので、見た目の好みも含めて決め手になりやすいところです。10000CLは積層強化木の柄で、ブランドサイトには「白合板を採用し、流麗なデザインを表現したフィット感の高い積層強化木ハンドル。鋲を使用しないシャフト構造によって強度と耐水性に優れ、デザイン性も追求しました。」とあります。木の層を重ねて樹脂で固めた素材で、白っぽい木目が見えるのが特徴です。柄の側面に鋲の頭が出ていないので、すっきりした見た目になっています。
F-503は積層強化材の柄です。公式の説明は「ハンドルにはアウトドアナイフなどに使用される積層強化材を採用。経年変化に強く、ハンドルがやせにくく、長期間の使用に抜群の耐久性を誇ります。」。私のF-503も毎日洗って拭いてを繰り返していますが、柄が痩せて刃との境目に隙間ができるようなことは起きていません。
刃と柄のつなぎ目にある口金は、どちらにも付いています。藤次郎は「刀身とハンドルの接合部には、汚れが溜まりにくく衛生的で丈夫な口金付です。」、貝印は「刃体とハンドルを継ぐ口金を溶接し研磨をかけることで、水気や汚れが溜まりにくい溶接口金。」と書いています。つなぎ目は包丁の中でいちばん汚れが残りやすい場所なので、ここが滑らかに仕上がっているのは、洗う側からするとありがたいところです。F-503の口金も、スポンジでひと拭きすれば汚れが残らず、洗うときに気を遣った記憶がありません。
サイズでいうと、10000CLは柄の高さ23mmと公式に書かれています。F-503の柄の寸法は公式の商品ページに載っていなかったので、数字では比べられません。柄の太さの感じ方は手の大きさで大きく変わるので、ここは数字より、実際に握ってみる機会があるかどうかが大事になります。
洗い方はどちらも手洗いが基本です。藤次郎の公式FAQは「基本的には「手洗い」を推奨しております。」と答えていて、貝印の商品ページにも「ご使用後はスポンジに中性洗剤をつけ、汚れを落としてからすすぎ、乾いた布で水分を良くふき取って、湿気の少ない場所で保管してください。」とあります。食洗機にそのまま入れたい人にとっては、この2本のどちらも向いていないことになります。
関孫六も藤次郎も切れないと感じたら
買ってしばらくしたら切れなくなった、という感想は、ブランドを問わず包丁の口コミでよく見かけます。関孫六と藤次郎で迷っている人が気にするのもここだと思います。ただ、これはどちらかが特別に弱いという話ではありません。どんな包丁でも、使えば刃先は丸くなります。13,200円の三徳でも、研がずに使い続ければいずれ切れなくなります。
貝印は10000CLの商品ページで、研ぎ直しの目安を「完熟トマトを切ったら潰れてしまったり、鶏肉がすべってうまく切れない時が、研ぎ直しのサインです。」と書いています。私の感覚もこれとほぼ同じで、F-503でトマトの皮に刃を当てたとき、すっと入らずに皮の上で刃が滑るようになったら研ぐ合図にしています。どのくらいの期間で落ちるかは、使う頻度やまな板の素材でかなり変わるので、何か月ごとと決めるより、トマトで確かめるほうが確実です。
切れ味が早く落ちる原因として多いのは、使い方のほうです。冷凍したままの肉を切る、骨ごと叩き切る、ガラスや陶器のまな板の上で使う、といったことをすると、刃先が欠けたり丸くなったりするのが一気に早まります。どちらの包丁も、硬い素材を刃先に使っているぶん、こうした使い方には弱いと考えておいたほうが安心です。
シャープナーで研いでもいいの?という質問はよく受けます。簡易シャープナーでも一時的に切れ味は戻りますが、刃先を削る角度を自分で調整できないので、長く使うなら砥石か、メーカーの研ぎ直しを組み合わせるのがおすすめです。研ぎ直しの窓口については後半の見出しで書いています。
藤次郎の口コミをもう少し細かく見たい方は、藤次郎包丁の口コミ評判とF-503の切れ味を確かめた記事で、良い声と後悔している声の両方を整理しています。切れないという声の多くは、研ぐ前提で買ったかどうかで評価が分かれている、というのが私の読み方です。
関孫六と藤次郎どっちを買うか|台所と手で決める

ここからは、ここまで並べた違いを、どんな人がどっちを選ぶと失敗しにくいかに落とし込みます。関孫六と藤次郎で迷ったときの決め手は、ブランドの格ではなく、あなたの手の大きさと、普段よく切る食材です。買ったあとの研ぎ直しと、通販で買うときの注意点もあわせて書いておきます。
手が小さく刻む量が多い人は関孫六
10000CLを選ぶ理由として一番分かりやすいのは、150gという軽さです。手が小さめの人や、家族の分をまとめて刻む時間が長い人にとっては、40g軽いことが疲れにくさにつながりやすいはずです。毎日のみじん切りや千切りが料理時間の大半を占めているなら、関孫六のほうが合う可能性が高いと考えています。
刃幅45mm、板厚2mm、柄の高さ23mmという寸法まで公式に出ているのも、選ぶ側としては安心材料です。F-503はこのあたりが商品ページに載っていないので、寸法を見比べて決めたい人には、10000CLのほうが判断しやすいはずです。そこに白い積層強化木の柄が付くので、台所に置いたときの見た目がやわらかく、道具っぽさを抑えたい人にも向いています。
ただ、繰り返しになりますが、私は10000CLを使っていません。軽いから疲れにくい、というのは重さの数字から考えた一般論で、実際の握り心地まで保証できるものではありません。握ったときに柄が細く感じるか太く感じるかは、手の大きさで変わります。
165mmでもまだ大きいと感じそうなら、同じ10000CLの小三徳145mmを見てみてください。貝印のブランドサイトでは公式価格12,100円で、刃渡りが20mm短くなります。まな板が小さい一人暮らしの台所や、手の小さい家族と共用する包丁にはこちらのほうが扱いやすいはずです。
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通販の価格は日によって変わり、公式価格の13,200円より安く出ていることもあります。買う前にリンク先で、品番がAE5254(小三徳ならAE5253)になっているかどうかと、今の価格をあわせて確かめてください。
硬い野菜や大きい肉が多い人は藤次郎
F-503が向いているのは、かぼちゃや大根、白菜の芯のような硬くて大きい食材をよく切る人です。約190gの重さがあると、刃を食材に当てて体重を少し乗せるだけで刃が下りていきます。力で押し込まなくていいので、硬いものを切るときに刃が途中で止まって、ぐっと力を入れた拍子に滑る、ということが起きにくくなります。
肉の塊を扱う家庭にも合います。豚の肩ロースのブロックを厚めに切り分けたり、鶏もも肉の筋を切ったりするとき、約170mmの刃渡りを手前から奥まで使って引くと、一度で切り終えられることが多いです。私が家庭料理をほぼこれ1本で済ませているのは、野菜も肉も魚の切り身も、困らずにこなせるからです。
一方で、F-503が合わないかもしれないのは、重い包丁が苦手な人です。前の見出しで書いたとおり、長いみじん切りの日は手首に重さが残ることがあります。軽い包丁に慣れている人が持ち替えると、最初は扱いにくく感じると思います。重さを味方にできるかどうかが、F-503を選ぶかどうかの分かれ目です。
買う場所は、藤次郎の公式オンラインストアと、楽天などの通販サイトがあります。公式ストアでは13,200円でカートに入れられる状態でした。楽天で探す場合は、次の次の見出しで書く藤寅作との混同に気をつけてください。
重い包丁を使うときのコツもひとつ書いておきます。柄を強く握りしめるほど、重さは手首にのしかかってきます。親指と人差し指で柄の付け根を軽くつまむように持ち、残りの指は添えるだけにして、刃の重さに任せて下ろすと疲れ方がかなり変わります。F-503に持ち替えたばかりの人は、まずこの持ち方を試してみてください。
F-503の重さや切れ味について、もっと具体的な使用感を知りたい方は、先ほどリンクした藤次郎の口コミ記事でも書いています。硬い食材が多い家庭なら、この重さはむしろ頼りになるはずです。
研ぎ直しはどちらもメーカーに頼める
13,200円の包丁を買うなら、自分で研げなくなったときにどうするかも決めておくと安心です。この点で関孫六と藤次郎に大きな差はなく、どちらもメーカーに研ぎ直しを頼める窓口があります。
貝印は10000CLの商品ページに「貝印では、貝印の包丁を安心して長くご利用いただけるよう、プロによる研ぎ直しサービス(有料)をご提供しています。」と書いています。公式オンラインストアのメニューにも、包丁研ぎ直しサービスの項目があります。関孫六の10000CLを選んだ場合は、ここが相談先になります。
藤次郎の公式オンラインストアにも、研ぎ直し・修理の項目があります。公式FAQでは、刃が欠けたときの質問に対して「大きな刃欠けであっても、研ぎ直しや修理をすることで、再び本来の切れ味を取り戻してご使用いただけるケースがほとんどです。まずは諦めずにご相談ください。」と答えています。修理できるか不安な人向けに、公式LINEで写真を送って相談できる窓口も案内されていました。
研ぎ直しの料金や送り方は、この記事では書いていません。料金は改定されることがあるので、頼む前に各社の公式ページで最新の案内を確認してください。
私自身は、ふだんのF-503は家の砥石で研いでいます。研ぎに慣れていない人は、普段は自分で軽く手入れしておき、刃が欠けたときや切れ味がどうしても戻らないときだけメーカーに出す、という分け方が現実的だと思います。どちらのブランドを選んでも、研ぎ直しの窓口があることは、長く使ううえで大事な安心材料になります。
ひとつ注意したいのは、藤次郎とよく似た名前と中身なのに、藤次郎のサポートを受けられない商品があることです。次の見出しで書く藤寅作がそれに当たります。
楽天でF-503を探すと藤寅作が混ざる
F-503を楽天で買おうとして、藤次郎 F-503で検索すると、結果の中に藤寅作のFU-503という商品が並びます。2026年9月22日に私が検索したときも、商品名にF-503という文字を含んだFU-503の出品がいくつも出てきました。見た目はよく似ていて、刃渡りも170mmなので、商品名をよく読まないと区別がつきません。
藤寅作について、藤次郎は公式オンラインストアのよくある質問でこう説明しています。「「藤寅作(FU品番)」は「藤次郎」や「TOJIRO PRO」と同じ材料を使った、マーク違いの商品になります。 「藤寅作」は藤次郎が直接販売するブランドではなく、卸問屋を通し、各販売店様から販売されるブランドです。そのため、初期不良時やアフターメンテナンスのサポートは、各販売店様により行われ、藤次郎株式会社の対応対象外となりますので、ご了承ください。」
つまり藤寅作は偽物ではなく、公式が同じ材料だと認めている商品です。違うのは、困ったときの相談先です。F-503なら藤次郎に直接相談できますが、FU-503は買ったお店がサポートの窓口になり、藤次郎株式会社は対応しません。
楽天で買うときは、商品名に「FU-503」や「藤寅作」が入っていないかを確認してください。藤次郎のサポートを受けたいならF-503を選び、サポートは販売店でかまわないと納得したうえでならFU-503を選ぶ、という順番で考えると迷いません。
この記事の楽天リンクは、藤次郎 F-503 三徳170mmで検索した結果のページに飛ぶようになっています。検索結果なので、F-503とFU-503が混ざって表示されます。どちらを買うかは、上の説明を読んだうえで、品番を見て選んでください。楽天の商品名は「DPコバルト合金鋼割込」となっているものがほとんどですが、品番がF-503であれば、この記事で比べている藤次郎公式の「藤次郎 CLASSIC 三徳 170mm」と同じ包丁です。関孫六の10000CLを通販で買うときも、同じように品番がAE5254になっているかを見ておくと安心です。
関孫六と藤次郎どっちか迷う人のQ&A
最後に、関孫六と藤次郎で迷っている人から出やすい質問に答えて、この記事のまとめにします。
Q. 食洗機で洗っても大丈夫?
どちらも手洗いが前提です。藤次郎は公式FAQで手洗いを推奨していて、刃こぼれや柄の割れの原因になるとして食洗機の使用を控えるよう書いています。貝印も10000CLの商品ページで、中性洗剤で洗って水分を拭き取る手入れを案内しています。
Q. 左利きでも使える?
使えます。藤次郎は刃付を「両刃(右利き・左利き兼用)」、貝印は「※右利き・左利き兼用の包丁になります。」と、どちらも公式に書いています。
Q. 通販だと値段が違うのはなぜ?
13,200円は両社の公式価格で、通販サイトの価格は店ごと、日ごとに変わります。安いから偽物ということではありませんが、藤次郎の場合は藤寅作のFU-503が混ざるので、値段より先に品番を確かめてください。
Q. 10000CLの刃はVG10?
公式では鋼材名が明かされていません。貝印の表記は「ハイカーボンステンレス刃物鋼」です。VG10だと書いている記事もありますが、公式で確認できない情報なので、この記事では使っていません。

まとめると、関孫六と藤次郎のどっちを選ぶかは、同じ13,200円の三徳で比べれば、重さの好みでほぼ決まります。150gで軽く、刃幅や柄の寸法まで公式に出ている10000CLは、手が小さい人や刻む量が多い人向け。約190gの重さで硬い食材を切り進められるF-503は、かぼちゃや塊肉をよく扱う人向けです。どちらも複合構造の刃と口金付きの柄を持ち、メーカーの研ぎ直し窓口もあるので、どちらを選んでも大きく外すことはありません。私が毎日F-503を使っているのは、重さを味方にできる料理が多いからです。あなたの台所でよく切っているものを思い浮かべて、合うほうを選んでください。
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